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サンドブラストとガラスフュージング、その二つを組み合わせると?


サンドブラスト+ガラスフュージングは、新たなガラス工芸!
ガラスを削るサンドブラスト、ガラスを溶かすガラスフュージング、全く異なるこの二つの技術を組み合わせると
いったいどんな化学反応が起こるのでしょうか?

すでにサンドブラストをされている方にとってガラスフュージングはどんなことに使えるのか?
また、ガラスフュージングをされている方にとってサンドブラストはどんなことに便利なのか?
それぞれの立場からその有効性を説明したいと思います。


サンドブラストにとってガラスフュージングって?   

サンドブラストの側からフュージングの有効性を実例を上げながら説明をしていきましょう。

熱でガラスを磨く、ファイヤーポリッシュ!

サンドブラストをしている方には「ファイヤーポリッシュ」という言葉は耳慣れないと思います。
直訳すると「火で研磨」、少し変なニュアンスですがサンドブラスト作品にはとても有効な技術です。
ガラスに熱を加えるとガラスは溶けていきます、サンドブラストした部分はギザギザになっていますので
低い熱をかけることでブラスト部分のみを溶かして半透明にすることができます。

ファイヤーポリッシュの実例
ファイヤーポリッシュ前 ファイヤーポリッシュ後
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サンドブラスト直後のブラスト面は白いすりガラス状になっています。
その表面は微細なギザギザになっているため白く見えるのです、このグラスを電気炉に入れファイヤーポリッシュを
かけると細かなギザギザが溶けて半透明な仕上がりなり、色の部分も締まった感じになります。
薬品を使うこともなく研磨をする必要もないので、被せガラスの加工にはとてもありがたい技術です。


ガラスの中に彫刻する!
サンドブラストはガラスの表面のみにしか加工を施すことが出来ません、
ガラスの中に文字やイラストを彫刻することは不可能ですが、ガラスフュージングを使うことで可能となります。
金属皮膜が焼きつけてあるダイクロガラスの金属面をブラストで削って模様を入れたものや
サンドブラストで深く彫った部分にガラスパウダーを入れたものをガラスで挟んでフュージングすると
ガラスの中に文字やイラスト、写真まで彫刻することが出来ます。

ガラスの中に彫刻した作品例  
ダイクロガラスの場合 ガラスを深彫りした場合
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ガラスフュージングにとってサンドブラストって?

ガラスフュージングをされている方にとってもサンドブラストを使うことはとても有効な手段です。
こちらも実例を上げながら説明していきましょう。

ガラスの失透を除去する
ガラスフュージングにとって失透させない作品作りはとても重要なポイントです。
失透とはその名の通りガラスが曇ってしまい透明感を失うことです。
失透する原因は様々ありますがその大きな要因はガラスを焼成した際にガラスに付いていた不純物が
ガラスの表面に浮き出てきてガラスを白く曇らせてしまうことです。

またガラスをカットする際にできたカット部分のギザギザが焼成後、傷のような線になることもあります。
そういった失透はガラスの表面に起こりますので、サンドブラストで軽くガラスを削った後
ファイヤーポリッシュをかけると曇りのない綺麗なガラス作品を作ることが出来ます。

サンドブラストを掛けることでガラスの失透を除去した作例  
ガラスの表面が失透しています サンドブラストを掛けた直後 ファイヤーポリッシュで透明に
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ガラスに穴を開ける
ガラスに穴を開ける場合、ルーターなどで開けることが多いのですが、ガラスの表面がツルツルなため
穴あけの作業中、ルーターのビットが滑ってガラスに傷を付けてしまうことがあります。
ルーターで穴あけをする前にサンドブラストで丸く彫っておき、その穴にビットを入れて彫り進めると
ビットが滑ることがないのでガラスに傷を付けず穴あけ作業が出来ます。

ガラスの穴あけにサンドブラストを併用すると便利です 
サンドブラストで仮穴を ルーターで彫り進めて  綺麗な穴あけが
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モールドに残ったプライマーを綺麗に取る

ガラスをスランピングする際に使用するスランピングモールドにはガラスがモールドに引っ付かないようにするために
プライマーなどの離型材を焼成前に塗っておきます。
焼成後にはそのプライマーを綺麗に取らなければいけませんが、手作業ではなかなか困難です。
低い圧でブラストを掛けてると簡単に古いプライマーのみを削り落としすことが出来ます。
(注:高圧でブラストするとモールドも削れてしまいます)

モールドに残ったプライマーをサンドブラストで簡単に除去
焼成後のモールドにはプライマーが残ります ブラストを掛けることで簡単に除去できます
プライマー除去前のモールド プライマー除去後のモールド


複雑なガラスパーツも作れます
フュージングに使うガラスパーツを切り出す際にはガラスカッターかG−CAMのような工具を使います。
その場合、直線が曲線はカットできますが複雑な形状にカットできません。
サンドブラストを使うと複雑な形状のガラスパーツの切り出しも可能となります。

サンドブラストで複雑なガラスパーツを切り出す 
ガラスカッターではカット出来ない形状もOK 複雑なパーツで製作範囲も拡大
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サンドブラスト+ガラスフュージングのこれから

サンドブラストとガラスフュージングを組み合わせて作品作りをしている作家さんはまだまだ少ないようです。
店主が作品展などで二つの技術を合わせた作品を展示すると多くの方が驚かれます、
今後それぞれの立場の作家さんがサンドブラストとガラスフュージングの両方の技法を使って製作されると
今までにない新しいガラス作品が生まれてくるでしょう。

もっと多くの作家さんがこの二つの技術を使われるようになることが店主の願いです。
るり・あーとではサンドブラスト、ガラスフュージングの技術提供をしております、
ご興味のある方は遠慮なくお問い合わせくださいませ。



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