ガラスフュージングとは?
電気炉でガラスを溶かす技法を「キルンワーク」といいます、
ガラスを曲げる「スランピング」、ガラスを湾曲に曲げる「ドレーピング」、落とし込む「サギング」、
ガラスの鋳込み「パート・ド・ヴェール」など多くのガラスワークが電気炉でできます。
ガラスを溶着させるフュージングはキルンワークの技法のひとつです。
電気炉の中にガラスをセットして温度を上げるとガラスが溶けてその形状が変わります。
低い温度ですとガラス同士が引っ付くだけですが、高い温度だとガラス同士が溶け合って丸状になります。
ガラスフュージングは色々なガラスを使い、温度の設定を変えることで多様なガラス作品を作ることができます。
家庭用の100V電源で使用できる電気炉も多く、気軽にそして身近に楽しめるガラス工芸と言えます。
ガラスはそれぞれ固有の膨張係数を持っています、ガラスフュージングをする場合は必ず膨張係数の
同じものを使ってフュージングするようにします。
C.O.E90などと表記されているものは膨張係数90のガラスです、90同士だとフュージングは一般的に可能ですが、
同じ膨張係数でもフュージングできないガラスもまれにありますので、
同じメーカーのフュージング用ガラス同士を使うのがお勧めです。
フュージング用ガラスはコンパーチブルと表記されていることが多いです。
ただ加熱するだけでもフュージングはできますが、それではよい作品作りはできません。
何度まで何時間かけて上げて、何度まで何時間かけて下げるのかなどのファイヤリングスケジュールが
よい作品作りにはとても重要なポイントとなります。
ガラスフュージングで何が出来るの?
では実際にガラスフュージングで何が出来るのでしょうか?
箸置きなどはとても簡単に作れます、ガラスを切って並べて焼くだけOKです。
複雑な形に曲げるガラスランプなどはある程度の経験は必要となります。
初心者からプロまで、製作する人の経験値で自由な範囲でガラス工芸が楽しめるのも
ガラスフュージングの最大の魅力ではないでしょうか。
店主が製作したガラスフュージング作品例 | |||
箸置き | ストラップ | ペンダント | |
写真準備中 | 写真準備中 | 写真準備中 | |
飾りプレート | お皿 | ランプ | |
写真準備中 | 写真準備中 | 写真準備中 |
ガラスフュージングをするには何が必要?
電気炉があればガラスフュージングは可能です。
あとは溶かすためのガラス、ガラスを切るためのガラスカッター、溶けたガラスが炉に引っ付かないように
するための離型紙(離型材)があれば作業はできます。
電気炉を使ってガラスを溶かす場合、温度の上げ下げのファイヤリングスケジュールはとても重要です。
小さな作品であれば温度の上げ下げにかかる時間も短くて済むので、炉についてスイッチのオンオフをしても
製作は出来ます、しかし作るものが大きくなればなるほど上げ下げの時間もかかってきます。
プログラムコントローラーをにスケジュールをセットしておけば後は炉の側にに付いていなくても
すべてはコントローラーが制御してくれますので大変楽に作業をする事ができます。
ガラスフュージングのこれから
ガラスを溶かすのはとても楽しそう!でも難しくて設備も大変そう!
溶かして作るガラス工芸は手の届きにくいイメージがありましたが、電子レンジで楽しめるホビー用窯から
家庭用100V使える機種も多くなり、身近にそして気軽に楽しめるガラス工芸となって来ました。
多くのガラスメーカーから多種多様なフュージング用ガラスも発売され、これからは多くの方々が
ご自宅で簡単にガラスを溶かして楽しめるようになるでしょう。
またすでにサンドブラストなどをされている方にとって、ガラスフュージングを組み合わせることは
より製作範囲を広げる技術の一つとなります。
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